いかーん、もう少しで1ヶ月経ってしまうところであった。
うーん、あまり書くこともないのですが、今、ちょっと著作権のことについて調べています。二次をやっているからには避けて通れない問題なのですが、またちょっと微妙なところを突っ込んでいってます。
最初はネチケのサイトを探していて、その途中で引っ掛かりを覚えたんですけどね。
今、引っかかっているのは、この(c)、サークルCやマルCとか言いますが、を書くと自分が書いた作品だけでなく、原作にも著作権の権利を主張していることになるというもの。それはAll rights reserved.も同じ意味を主張しているのだ、ということで、二次創作には絶対書いてはならない、というのですが。
んん?と首を捻ってしまいまして。
ちなみに(c)の正式な書き方は、(c)最初の発行年(西暦)・作成者名、の3点セットです。Copyright(c)~となっているものを多く見ると思いますが、人によっては意味が2重になっていて変だと言っています。確かに、意味合い的にはその通りですが(苦笑)、(c)はなんとなく記号のように感じるので、並べてもいいじゃん法的には無意味なんだしーと菜花は考えてます。ま、これは人の考え方次第だと思いますが。
話がずれました。
(c)2009 菜花 と書いたら、これは2009年に作られた、菜花が著作権をもってる作品ですよ~という意味で、製作年をさかのぼって、原作の著作権も自分のものよ!という主張になるのかな?と。
(c)2009 小野不由美 菜花 と書いちゃったらアウト!ですが。原作者の許諾を得て作った二次的著作物ってことになってしまうから。
その辺の意味のことを調べられたらな~とWebをあさってるのですが、コレというものが見つかりません。もっとも、当然といえば、当然なのですが(苦笑)
現行の著作権法からすると、(c)もAll~も、表記自体に法的意味はありませんからね。専門的に知ってる方からすれば、説明する必要を感じないのでしょう。
もともと著作権に対して、日本は無方式主義です。これは作品を作った時点で、何の主張もせずに作った人間に著作権が生まれます。これは元々ヨーロッパ等の大陸の思想で、1988年に著作権の国際的な条約としてベルヌ条約が出来ます。これに日本も締結しています。100年以上前のことですね。
が、実は20年くらい前まで、アメリカはベルヌ条約には参加していませんでした。無方式主義のま逆を行く、方式主義をとっていました。つまり作った作品に、自分のものだと権利を登録し主張しておかないと、アメリカ国籍の人には勝手に他人に使われちゃうよ~ってことです。著作権者の表示義務です。
著作権はその国の法律下で守られるので、日本国籍の人がアメリカで作品を公開したら、アメリカの法律で作品の権利が扱われます。著作権者として主張してないと好き勝手に使われます。
が、小さな国ならともかく、アメリカで作品の著作権を守れないのは困ります。
色々、正式に登録しないと大変、ということで、次に万国著作権条約ができ、(c)カッコに小文字のc・最初の発行年・著作者名の3点セットをしかるべき場所に表記しておけば、アメリカのような方式主義の国でも著作権が守られますよ~ということになりました。それが1952年のこと。
ですが、1989年に方向転換をしたアメリカは無方式主義のベルヌ条約へ参加しました。そして近年にいたるまでにほとんどの国がベルヌ条約に加盟するにいたります。してないのはほんの片手ほどの国。
ベルヌ条約と万国著作権条約の両方を批准している国は、ベルヌ条約が優先されます。つまり日本は何も書かなくても著作権が認められる、というか最初から日本は無方式主義です。(c)を書いてたのは、単にアメリカへの予防策。
なので現在、(c)を書くことに意味はないし、最初の発行年を書くのだから、その前に発行されている原作の発行年を書いたら駄目だろうけど、つまり原作の改訂版という意味になる、二次を作成した年を書いていればあくまで二次作品に対しての著作権であって、原作の著作権まで主張していることにはならないと思うのだけれど~???
ちなみに、All rights reserved.は、もともと日本では意味がなく、法的にも効力を発揮しません。(c)と違って、All~を表示しなければならなかった期間もない。これはアメリカ等の方式主義であった国が締結したブエノスアイレス条約に、All rights reserved.と表記することで著作権が認められるという条文があったから。
つまり、この条約に加盟していない日本ではまったく意味がない代物。
ちなみにブエノスアイレス条約加盟国は後にベルヌ条約又は万国著作権条約に加盟しているので、前法は後法に廃されるので、今は意味を持ちません。ごくごく一部で例外があるそうですが、気にするほど意味はない。
しかし、Allってあるから、二次創作にコレを書くと原作まで著作権を主張するという意味になると思ったのか~???
一応、この辺のことをざっと調べたから、菜花は書いてたんだけど・・・。今は良くわからなくなっちゃったから、削れるところだけ削ってますが。
二次創作では書いちゃ駄目!って言ってる人たちは、きちんとその辺のことを調べた上で意見なのかな?
わっかんないわ~誰か、法律的に専門に勉強をしたことのある方で、著作権について詳しい方いらっしゃらないかしら。
まぁ、著作権についてあまり詳しくない人が見て、二次創作のくせに著作権を主張するなんて厚かましい、と思う人もいるかもしれないから、書かないほうが無難かもしれませんが。うん、でも『二次創作のくせに』と思う方には、二度とサイトに来て欲しくないですね~
日本では二次的著作物にも著作権が認められていますので。確かに、二次創作サイトは著作権を侵害しているけどね、この辺を説明するとまた長くなるので割愛。ちなみに、アメリカでは二次的著作物には著作権は認められてません。