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地の最果てには、陽の沈まぬ国があるという。ならば海の先には何がある?
『井堰を越ゆる』のる
『井堰を越ゆる』のる

るから始まる方が意外に少なくて、ちょっと今回は変則も変則な紹介をいたします。
多分、見たことはなくても知らない人はいないだろう、『オペラ座の怪人』。映画化やミュージカルでご覧になったことがある人も多数ではないでしょうか。この原作者がガストン・ルルー。この方を紹介するのかというと、違いまして(苦笑)ガストン・ルルーが書いた『オペラ座の怪人』をもとに書かれた『ファントム』をご紹介いたします。作者はスーザン・ケイ。『る』があるのは原作者のルルーですが、まぁその辺はご容赦を。

菜花が『ファントム』を手にしたのは高校のときです。空き時間に友人の持っていた本をちょっと間借りして読んでその面白さに引き込まれ、高校の図書館でかりました。そのときはハードカバーでした。今は文庫で上下巻、扶桑社ミステリー文庫から出ています。シンプルな赤と青の表紙が、下手に飾り立てないことでその本の中身を引き立てる気がします。
正直に言いますと、実は原作のガストン・ルルーのほうは読んだことがありません。なんだか、『ファントム』のお話が完璧に描かれていて、その必要を感じないのです。失礼かもしれませんが・・・。原作を読んでないので、ストーリーの違いを比較できないのですが、ファントムの姿形の表現も違っているようです。あとは原作であまり詳しく書かれなかった、主人公エリックの生まれから深く書いているようです。スーザン・ケイ自身はハーレクイーン系の作品を多く書かれているので、人物像もやはりそっちの影響があるのでしょうか。ファントムの人柄はけっこう、魅力のある部分が強調されている気がします。
菜花が好きなのは、下巻の後半の部分です。この部分は原作とだいぶ違うようです。原作のほうは改心して、歌姫クリスティーヌをその婚約者のラウールに返す、らしい、のですがスーザン・ケイの『ファントム』では違います。そのストーリ変更が無理なく納得できるんですよね。
原作を読んだことのある方も、ミュージカルや映画を見られた方にも、お勧めの小説です。



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