真っ先に思い浮かぶのはいなだ志穂さんですね。ゴーストハントの漫画家さんです。わざわざ紹介する必要もない、皆様、ご存じですね。
他に漫画さんだと一条ゆかり、樹なつき、超有名どころはSLAM DANKの井上雄彦ですか。菜花、スラダン読んでないのよ~今、映画が旬ですね。見た方も多いのかな。
懐かしいところだと、いがらしゆみことかいますね。キャンディキャンディ。菜花、子供のころキャンディキャンディの救急箱のケースを持ってた。でも作品はほとんど覚えてない、ダメじゃん。高校の時、本屋でちょっと立ち読みしたな。正直、この人ら、いくつ?という疑問しか残らなかった。
小説家だと、伊坂幸太郎かぁ。作品、いくつか読んでますが、紹介できるほど覚えてない・・・。
あ、家田荘子さんがいますね。では、この方の作品をば、といっても2冊しか読んだ覚えがないのですけど(苦笑)
極妻を書いた人で、他には『私を抱いてそしてキスして』も映画になったので、ご存じの方も多いかも。映画は見てないし、日本を舞台にしていたので実際の本の内容とは全然違うんだろうなぁ、と思います。
菜花が読んだのは、前述の『私を~』と『イエローキャブ』。あ! あとご自身の結婚して子供を持たれたことを書いたエッセイを読んだのを思い出しました。作品名は忘れました。
ノンフィクションなので、結構現実の汚いところや理不尽なところも書かれています。特に『私を~』は、エイズが流行り始めてどんな病気かわからない頃のアメリカのエイズ患者との交流を描いているので、日本人にはない考え方とかが書いてあって、高校の時に読んだのでちょっとカルチャーショックだったかも。
今思えば、この作品を読んでいたことで、大学の時にエイズ関係の本をいくつか手に取ったのを思い出しました。年々、エイズに対しての理解度が高まって、今では死病ではなくなりましたしね。
『イエローキャブ』はアメリカにいる日本人女性とのインタビューです。時代が20~30年くらい昔だから、世情が全然違います。鼻にピアスをするのは奴隷の名残で、これをしていることで日本に帰れないことを覚悟しているとか、ボディピアスに忌避感のない今じゃ考えられない。この本を読んでいたから、ボディピアスが流行った時、時代って移り変わるのねぇ~としみじみ感じたものです。
ノンフィクションが好きな方は読んでみてください。
う~ん、宗田理とか?
『僕らの七日間戦争』くらいしか読んだことないんですが。どちらかというと映画になった原作という事で読んだので、映画のイメージが強いです。
なので、シリーズ最初の2冊くらいしか読んでません。調べてみたら、結構出てますね。20冊以上ある。
小説もあまりのめり込んで読んだわけじゃないので、小説と映画ではキャラの設定が違う?、と首を傾げたという印象しか残ってません。
映画は生徒役に宮沢りえ、教師役で佐野史郎とかが出てたので、覚えているんですが。佐野史郎が教師役で、「オンザ眉毛」とか言って、生徒の前髪切ってるシーンとか、印象に残っています。髪の毛切っちゃうって、今やったら大問題ですよね(笑)
正直、小説をお勧めするというよりは、映画の方を見てみてください、って感じです。
映画の方が好きなので。
へから始まる作家さんで、読んだことのある方が見つかりませんでした・・・。もともとへから始まる名前が少ないんですよね。
ということで、番外的にネット小説から菜花が読んだお話をご紹介します。
小説家になろうのR18サイトのムーンライトノベルズの作品から。
完結したもので、じっくり読むのに向いたお話をご紹介いたします。
ムーンライトノベルズに掲載されていますので、お手数ですが検索してください。
実は読んでいるときは気づかなかったんですが、ご紹介する作品は同じ作者の作品です。
『月の水』 月夜様
<あらすじ抜粋>
司法界、軍務界、精霊神界という三つの柱に支えられているというパルシュ国。その軍務界の金獅子将軍ガーランド・ゲルス・アルトゥニス侯爵と、精霊神界5人の最高神官のひとり、青の神官シルフィールとの政略結婚が決まったところから物語は始まります。
基本溺愛状態でお話は進むのですが、第1章はガーラントがシルフィールを疎ましがったり(別の女性との絡み有)、すれ違ったりとごたごたしますが、素直になったら溺愛一直線(笑)
ただシルフィール自身に色々問題があり(精神的・身体的両方)、そうそう思う通りにムーンな展開にならないのですが。哀れガーランド。
だんだんとお話が進むにつれ、国内での力関係による駆け引きや、隣国との軋轢など、政治的な部分も出てきます。ガーランドは将軍ですので、戦争にも行きます。戦争の描写も生々しく、泥臭い部分もありますが、上っ面な綺麗ごとばかりのお話とは一線を画した表現力です。
まぁ、最終的には色々あったけどハッピーエンド、と綺麗な形に収まるのですが。そのへんは読んでからのお楽しみで。
『雪原の月影』 月夜様
!!注意!!BLです。かつ濃厚な性描写があります。苦手な方、嫌いな方はご覧にならないでください。
BLがもし受け付けない方は、NLに変更された同題名で小説家になろうで連載されています。主人公(エルンスト)が女性になって、性描写がなくなっています。
<あらすじ抜粋>
17の国と5つの種族で構成されている世界。シェル郡地リンス国の皇太子エルンストは病に冒され、その位を剥奪される。そんな彼が最貧領地メイセンの領主となり、伴侶のガンチェを得、いかにしてメイセンの地を豊かにしていくか、という物語です。あらすじからは内政ものと思われるかもしれませんが、中心にはエルンストとガンチェの溺愛(笑)がある感じです。
世界観がすごく独特です。住んでいる人種も多種多様なら、土地(国)の特徴も様々です。地に足をつけるとすごい重力がかかるとか、色々詳しいことは作中でご確認ください。
人種が違えば寿命も違い、平均寿命200年のクルベール人のエルンストと、戦闘力を誇るダンベルト人のガンチェの平均寿命は100歳くらい。最後は生き別れ、エルンストが残されてしまうのですが、必ず迎えに来るというガンチェの言葉通り、最終話ではお迎えがきます。ガンチェが亡くなるシーンからエルンストにお迎えがくるまでの数話が、とてもお気に入りです。
先に紹介したお話とまた違って、さまざまな立場の多くの人が出てくることで考え方も多様で、重厚なお話だと思います。
なというと、成田美奈子、中条比紗也、中村佳樹でしょうか。全部白泉社系の漫画家さんとか、菜花の読書の偏りが・・・。その他のコアな(?)ところで長野まゆみとかいらっしゃいますが、ここは成田美奈子さんを。
前述しましたが、この方白泉社系の雑誌で掲載されている漫画家さんです。もう結構ベテランさんですよね。菜花の読んでいたのは『エイリアン通り』、『CHPIER』、『ALEXANDRITE』、『NATURAL』、『花よりも花の如く』、短編以外はほぼ網羅してるかな(笑)
この方、絵もストーリーもすごく丁寧に書かれる方です。特に、ストーリーは現実の時間軸に沿って進んでいくので、現実に起こったことを登場人物の心理変化や描写にうまく取り込んでいくところは、すごいなぁと思います。
物書きの端くれからすると憧れますねぇ、こういう表現ができる方。きちんと社会情勢理解できていないと、書けないことだから。
『CHPIER』と『ALEXANDRITE』、『NATURAL』と『花より~』の作品はそれぞれ登場人物が共通しいるので、両方知っているとお得な感じです。
成田氏が描くストーリー上の共通点としては、主人公の成長物語ということでしょうか。
それぞれの性格や、勉強、家族、友人、恋に仕事。それぞれのキャラの立場で、色々な悩みをもつれた糸を解きほぐすように、ストーリーが展開していきます。その手法は対面の鏡のような人物をもってきたり、現実に起こった事件などをきっかけとしたり、どれも無理なく理解にいたる手腕は見事です。
この手法が一番わかりやすいのは、『花よりも花の如く』でしょうか。
これは能を生業とする主人公のお話で、ご存知の方も多いかと思いますが、彼が演じる能の演目を絡めてお話が進みます。能という日本芸能とはいえ、現代では身近に感じるものではないものを、素人でもわかりやすく丁寧に描かれています。身近でないものを他人に理解させるには、うっかりすると説明調になりやすいんですが、その辺のさじ加減も絶妙です。下手なファンタジー物とかだと、延々と世界設定やらが続いたりして読者がうんざりしちゃいますが(苦笑)
ストーリー展開がとても見事で、駄文書きとしては思わず真似をしたくなりますが、このコミックを読んだだけの理解ではただ表面だけをなぞった薄っぺらいお話にしかならないと感じているので、その欲求はぐっと抑えています(笑)
ときどき、コミックのネタをもとに書かれてるのかなぁ?と思う素人さんのお話がありますが、正直、元ネタ(能のお話や背景、歴史)をきちんと消化できてない、とってつけた感が半端ないです。ただ使いたかっただけという風で、使う必然性があったか?と問えば、そんなものはないう、残念なお話にしか出会ってません。言い方、きついですが。
どんなに良いテーマでも、他人の言葉を流用しただけでは理解しているとは言えません。その点、成田氏はきちんとテーマを消化して、それを物語として昇華させています。あまりに見事なので、コミックを読んだだけですべて理解できたと勘違いをしちゃうんでしょうね。
さて、この方。ストーリーだけでなく、絵もとてもお上手です。デッサンの狂いがないというのもありますが、カラーイラストもまた秀逸で。色遣いがキレイで、すごく好きです。どのくらい、と言われれば、画集を買うくらい、です。
人物画だけでなく、動植物も見事です。とても観察眼のある人なんだなぁ、とイラストを見て毎度感嘆のため息を落としてます。
もしまだお手に取ったことがないようでしたら、お暇なときにでもご一読くださいませ。お薦めです。
ら、といえば羅川真理茂でしょう。
主に白泉社系で描かれている方。最近は講談社も。
最初にこの方の作品を見たのは『赤ちゃんと僕』ですね。花ゆめにしてはちょっと珍しいなと思ったのですが(恋愛物じゃなかったので)、母親を亡くした小学生と、赤ちゃんの成長物語。ホームコメディとのことですが、意外とシリアスな部分もあったり。羅川氏の代表作となっていますね。
正直、菜花はそこまではまらなかったので、雑誌を読んでただけなのですが、個人的にはご両親の馴れ初め話が好きでした。
菜花のお勧めは『ましろのおと』、『いつでもお天気気分』、『東京少年物語』。それからゲイが主人公でも大丈夫、という方は『ニューヨーク・ニューヨーク』です。
『ましろのおと』は三味線奏者を主人公(高校生)にしたお話。一見、地味になりそうなお話ですが、そこはさすがの羅川氏。とてもじっくりと読ませるお話です。音楽を絵で表現するというのはとても難しいと思いますが、すごく鮮やかに情景を思い浮かべさせる表現力はさすがです。
音楽という無形のものとは違う、絵で表現する強みというものでしょうか。
こちらの作品は、今連載中でコミック8巻まででています。
『いつでもお天気気分』は高校生の恋愛話が中心です。基本、コメディですがちょっとシリアスはいったり。それでもそんなに重たいものではないのです。登場人物がそれぞれ個性的で、読んでて楽しくなる作品です。
『東京少年物語』は、単に菜花の好みの作品です(苦笑)おそらく読むと地味に感じるかも。親の離婚で東京から母親の田舎に引っ越してきた少年の成長物語です。主人公が田舎で友達になった少年と入院中の母親とのやり取りが印象に残っています。『われは海の子』の歌を歌うシーン。すごく優しくて、悲しくてじんわりしました。
『ニューヨーク・ニューヨーク』は超シリアスです。分類でいえばBLとかMLに入るのでしょうが、あんまりLoveって要素は(根底にはありますが)ないかな。ゲイであることを隠した主人公の生きざまなんですが、とても現実味のあるお話なので痛い部分も多いです。ただ、悩んで苦しんで出した答えであるからこそ、何も知らない他人の偏見に左右されない幸せを掴めるのだろうな、と思いました。
よくBL作品で『同性同士の恋愛に偏見はない』というセリフがあるのですが、まぁそこで否定したら物語が成立しないという部分もあるのですが(苦笑)、現実を考えたらそう簡単に言えることじゃないよね、と。自分に降りかからなければ別にいいよ、というある意味無責任なセリフでもあると思いました。
なんというか、人生とか生き方ということを考えさせる作品です。
お久しぶりの雨降り歌です。
『む』というと向田邦子、群ようこ、村上由佳とかでしょうか。最後の方は、数冊しか読んだことがないのでご紹介できるほどではないんですが。
群ようこは大学のときにすごいはまりまして、この方の作品は小説ではなくエッセイが主ですが、そこに書かれる人たちがも~笑える人たちで(笑)抱腹絶倒ものでした。ご興味ある方はご覧ください。
さて、ここでご紹介するのは向田邦子氏を。
実はこの方、菜花の出身校の大先輩にあたります。大学の図書館に小さなスペースですが特設がありました。こう書くと出身校やらがバレバレですが、これを読んでお分かりになった方はしーっ(内緒)!ということでお願いします。学科は違いますしね。
昭和時代の作家兼脚本家です。エッセイストでもあります。余談ですが、この方の作品の引用をとある方がGHの作品で書かれた方がいて、おぉと思わず普段めったにしない感想を差し上げたことがあります(笑)
もっとも、どちらかというと脚本家としての活動が世間には、評価されている方でしょうか。
たいてい、夏の終戦記念日頃に、この方の作品をドラマ化しています。今年もTVでやるのかな?もし見かけたら、ご覧になってみてください。有名なドラマで『寺内貫太郎一家』を書かれた方です、と言えばご興味がわくかしら。
お亡くなりになったのが若く51歳で、中国での飛行機事故だったと記憶しています。
中学の国語の先生が、この方のことを授業中「もっと作品を書いてほしかった人です」と、ぽろりとこぼしていたのを覚えています。
その後、高校でふと手に取ったのがこの方の作品でした。どの作品かは忘れてしまったのですが、戦中戦後と時代も古くとっつきにくい時代が書かれているのに、何の苦も無く読むのに夢中になりました。図書館にある作品をすべて読んで、中学の先生の言葉を実感したものです。
で、大学進学してから、その大学が彼女の出身校だと知り、中高大と不思議と縁を感じて親しみを(一方的に)もっている方です。
エッセイなども、戦争の影響を受けた昭和時代を描かれています。特に、典型的な亭主関白の父親の姿はあの時代らしさなのか。色々と好きに生きた父親だったようですが、不器用ながら家族を大切にしている姿も描かれていました。
私の印象に残ったのは、疎開に行った末の妹さんが病気になり戻ってきたとき、恥も外聞もなく泣いて抱きしめたという姿です。どの本に載っているのか忘れてしまったので、もしご存知の方がいれば教えてください。時々読みたくなるんですよね。
ちなみに、菜花が一番好きなのは実は小説でもエッセイでもなく、『向田邦子の恋文』です。実はこれは向田氏が書き綴った恋文を妹さんが纏められたものです。向田氏は生涯独身だったのですが、その理由がこの本からわかります。まぁ好きな理由はそういう下世話な好奇心ではなく、ただ書き綴られた恋文から感じ取れる向田邦子氏のお人柄がすごく素敵だなぁ、としみじみ感じるからなのですが。
この本をもとにテレビドラマ化(主役:山口智子)したこともあるので、もしかしたらご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
もし、ご興味がわいたようでしたら一読してみてはいかがでしょう。
『下り立ち植ゑし』のし
J・D・ロブをご紹介いたします。濁点付いてますけど、ジェイのジ(し)ということで。
これはノーラ・ロバーツと言う方の別名義のお話です。基本、どちらもハーレクイン系なのですが、J・D・ロブ名義の作品というかシリーズはイヴ&ローグのみです。時代設定は近未来物です。
主人公が警部補という役職から、バイオレンスも辞さないというタイプなので、甘い恋愛物が多いハーレクインとは一味違ったものとなっています。その恋人(後に夫)は世界有数というどろこか宇宙一のお金持ち。
しかもそれを一代で築いたという彼は、法律の目をかいくぐりグレーゾーンを掠めることを得意な人物で、正義と法律を守る警察官の主人公とは正反対といっても良いくらいの2人。ですので色々と争いも絶えません。口論だけでなく手も足もでる。初めてですよ、こんなに本気で殴りあうカップルの出てくるハーレクインは。
根底はハーレクインですので、やはり主人公とその恋人(後に夫)とのやり取りをお楽しみいただければと思います。2人が恋に落ちるシーンから恋に落ちたと認めるまでの展開は、ハーレクインだなぁと思いました。
いやまぁ、この辺はわかる方だけわかっていただければ(笑)
日本人はお互いをじっくり知り合って想いを育てていく、というのが主流だったりしますが、海外では恋は落ちるものなのだそうです。いわゆる、キューピッドの矢が心臓を打ち抜くんだそうです。有名どころとしては『マディソン郡の橋』とかですね。
閑話休題
生きてきた環境も、性格も、信条もことごとく違う2人ですが、そんな2人が恋人となり、夫婦となって生きていく過程で、争い反発しあい、かといえば寄り添って労わりあっていきます。
頑なまでにまっすぐに生きてきた主人公が、じょじょに柔軟になっていく変化も、巻数を重ねる物語ならでは、です。
2人の恋は物語(巻数)が進むごとに変化をしていき、熱かったり、甘々だったり、シリアスだったり、バイオレンスだったり、と色々な面が見られます。様々な面があるということは、それだけお互いを真剣に想い、考え、労わっているからだと思うので。もちろん愛も。
また、巻を重ねていくごとに主人公のトラウマ問題や、周囲の人間模様の変化も見所です。
愛すること、大切にすること、その物や人を最低限にして生きてきた主人公が、だんだんとその範囲を広げ、成長していく様が描かれており、見事だと思いました。
『下り立ち植ゑし』のゑ
江戸川乱歩か絵夢羅しか思い浮かばない・・・。何という両極端な選択肢。
ん~どうせ短くしか紹介できないので両方しちゃいましょうか。
まずは江戸川乱歩。けして江戸川コナンではございませんよ(笑)エドガー・アラン・ポーに憧れてつけたというペンネームの由来を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。
実は菜花、江戸川乱歩を読もうとチャレンジしたのですが、1冊で挫折。文章がちょっと古くて、読み難くてですね。話の内容より、そっちの方が気になってしまって次に食指が動きませんでした(苦笑)古典に慣れている方や、雰囲気のある古風な文章がお好きな方は大丈夫だと思います。
薦めているのかいないのか、わからない文章になってしまった・・・(苦笑)
絵夢羅氏はご存知の方も多いと思いますが、白泉社系の雑誌で描かれている漫画家さんです。といっても、最近の作品は知らないのですが(苦笑)
知っているのは『Wジュリエット』のみです。高校生男子が女子高校生に変装して卒業まで通えたら役者になる夢を認められるという主人公の1人と、その主人公の秘密を早々に知ってしまったもう1人の主人公の女子高校生のお話。設定が荒唐無稽ですが、登場人物の設定も結構、荒唐無稽なのでよろしいかと(オイ)
主要主人公のストーリーだけでなくその周囲の人物たちのお話もいろいろと絡められていて、起伏のある物語作りがされているので楽しめると思います。登場人物の数が結構多いですが、魅力あるキャラが多いので、ごひいきのキャラが必ず1人くらいは見つかるのではないでしょうか。
今は大人になったお話が掲載されていたり、劇中劇(?)みたいに役者となった2人が演じたお話を漫画化しているようです。
『下り立ち植ゑし』のう
浦沢直樹氏を。別に説明らないんじゃない、ってくらい有名ですが。
一番最初に読んだのは『YAWARA』でしょうか。でもどちらかというとこれはコミックよりもアニメの印象が強い作品です。
他には『マスターキートン』とか『MONSTAR』とか面白かったかな。
最近の流行は読んでないので、あまりご紹介といえるようなものが出来ないのですが(汗)『20世紀少年』とか、実写化されましたがテレビCMでしか知りません・・・。実写版がどの程度のクオリティかは知りませんが、まぁ、その評価は見た人それぞれということで。
浦沢氏の作品なら基本的に外れはないだろう、って感じのクリエイターさんだと思います。ただ1作品の巻数が多いので揃えるのは大変という・・・。
だめだこれ、紹介になってねぇ。
すみません・・・。
『下り立ち植ゑし』のち
ち・・・、紹介できるほど知っている人がいない・・・。ちばてつやとかいるけど、詳しくないので。
何もなしもアレなので、最近読んでいるWeb小説『小説家になろう』でのお勧めを。しばらく遠ざかってたんですが、最近また読み出したんですよね。
ただあらすじを見ていると、ゲーム世界を模した設定や(VRMMORPGとか)、チート設定がだいぶ多いなぁと感じました。正直、何でもありになっちゃうから、読むとしたら微妙なんですよね。
よほどお話しを練っていただかないと。チープで陳腐な作品に。特に魔法とかのファンタジー系はゲームでの表示方法を基にしたものが多い・・・。個人的にはもうちょっとオリジナル色を出して欲しいところ。
ま、素人さんの趣味で書かれている物に、どんだけ期待しているんだよって(苦笑)。無謀ですね、わかります。
ちなみにカッコ内は作者名です。読みたいと思われた方は、お手数ですが小説家になろうサイトで検索してください。
『かわいいコックさん(霜水無)』
『花(オトコ)より団子(食い気)』で生きてきたアラサー女が気付いたら子供になって見知らぬ場所に!?(あらすじ抜粋)というもの。転生物?かな。
最近読んだ中では一番のお勧め!大好きです。
転生したのは人間ではなく魔族なのですが、強さによって美形度があがっていくとか、何それ目に美味しい設定。魔王様は目がつぶれるような美形らしいですよ。ただ主人公は美形よりも食い気ですが(笑)それと魔獣もいるのですが、もふもふともっと絡めて欲しいです~
主人公以外での視点のお話も、そのキャラ視点であるからこそわかることが書かれているので、主人公視点のお話と重複する場合もありますが、読んでいただいた方が楽しめると思います。重複したシーンは例え視点が違ってもきらーい、という方用に読まなくても大丈夫なように配慮されていますけどね。
重複シーンでの別キャラ視点って、時々読むだけ時間の無駄、というものもあったりしますからね(苦笑)独白部分だけが違うだけで、他は全部おんなじ文章、というのもあったなぁ~
本人のあずかり知らないところで、不穏な気配もあり。今後の展開が楽しみなお話です。
『今度こそ幸せになります!(サイキリコ)』
100年ごとに魔王が復活して勇者に倒されるのがテンプレとなっている世界。その勇者の幼馴染兼恋人が主人公となっています。が、この主人公、それまでの3度の人生を記憶していて、全て勇者の恋人だったというもの。
さらに言えば、無事を祈って見送った勇者は揃いも揃って恋人の元に戻ることなく、あるときは姫様と、あるときは聖女様と、あるときは女神官と、記憶にある回数分勇者に捨てられた人生を教訓に、勇者なんぞこっちから捨ててやるぜ!と頑張るお話(ちょっと違う)
結構淡々とした主人公のお話が続きますが、起承転結ときちんとされているお話なので十分楽しめるかと思います。現在はお話の佳境にさしかかっているようで、だんだんと盛り上がっていっています。
なぜ彼女は3回分の人生の記憶を持っているのか、そしてテンプレのように魔王が復活し勇者に倒されるのか、などの謎の部分が徐々に解き明かされていきます。
どんな結末が用意されているのが、毎回更新が楽しみです。
『ジュディハピ!(田中莎月)』
小説家になろうを以前から読まれている方はご存知の方が多いかもしれない、『へっぽこ鬼日記』の作者の別作品となります。文章力は確かな人なので、安心して読めます。
設定は王道学園恋愛シュミレーションゲームですが、その同じ時間が何度も何度もループしている、ということに何の奇禍か気付いてしまった女子高生が主人公です。
最初はループしていることに気付いた主人公が、1年間観察しています。その1巡目で知り合った先輩と、2巡目にどうにかしてループをなくせないかと奮闘していくお話。
メインは2巡目の主人公の行動となりますが、そこまでたどり着くまで1巡目のターンで少し話数を重ねています。
主人公だけでなく、色々な登場人物の視点でのお話があるので、そういう部分も読んでいて楽しいと思います。
ループする世界に女神様が関わっていて、聖なる者というよりは欲深な女神で、本来ならゲームのヒロインである少女は、女神の力を使って常識破りのやりたい放題。女の欲望、超怖いっす。
そんな彼女を普通の女の子がどのように攻略していくのか、楽しみです。
書籍化の関係で、該当部分はダイジェスト版となるそうです。
このお話と似たような小説で『ロザリアンの庭(まや子)』というものがあります。こちらも脇役が主人公となるのですが、ゲームのヒロイン(超裏表あり計算高い女設定)大好きというもの。
ゲームのヒロインは誰からも愛される清く正しく美しいと信じている脇役主人公と、ヒロインの本性を見てしまう攻略対象となる(はずの)高スペックな高校生男子。彼らはどう動いていくのか。
こちらの作品も展開が楽しみです。
『廻り廻るわたしと―――きみと(行見八雲)』
勇者として日本から召喚された少女と、少女に倒された魔王の生まれ変わりのお話。
前提の世界設定として、魔王は魔王としてうまれるのではなく、制御不能なまでに強い力を持った魂が人に受け入れられず孤独に負の感情を幾重にもまとわせた結果の産物という世界。
魔王は人間が創り上げたもので、それなのに勇者に倒される運命は、客観的に見なくても悲劇です。主人公はその悲劇をどうにかして防ごうと行動する、というのが基本設定。
第1章は最初の転生後のお話です。思わず最後は涙ぐんでしまいました。優しい結末で。
ただし第2章の始まりは、一転して悲劇です。2度目の転生のお話しですが、今後の展開の序章的部分のようでさらりと流してあります。
更新はゆっくりなのですが、今後の展開が気になる作品です。
『秘書のわたし(ふとん)』
現代物を読んでみたい方はこちら。恋愛物(?)といえるのかどうか、主人公がドライというか割り切りすぎていて微妙ですが。多分、20代後半~あたりの未婚の方には共感するものがあるんじゃないかと。
まぁ、お話しなので主人公にもエライかっこいい青年からのアプローチがあるんですけどね。それを素直に喜ぶような主人公ではありません。
脇キャラに現代のシンデレラを地でいっているお嬢さんと俺様社長のカップルがいて、超腹立ちますけど(←)泣く事に躊躇いのない、疑問を持たない女の子って嫌いなんですよね。
『下り立ち植ゑし』のた
田中芳樹をご紹介したいと思います。ご存知の方も多いかと思いますが、菜花も表のBlogでちょこちょこ言及していたりする方です。あとお話の書き方で、比喩表現とかで参考というか影響を受けた方です。
長いお話が多いですが、今まで読み返えした回数は一番じゃないかと思います。
最初の出会いは小6か、中学くらいです。田中芳樹の代表作『銀河英雄伝説』を手に取ったのが始まりです。あーもーすごい読み返したなぁ、これ。唐突に読みたくなるんですよね。
スペースオペラですが、王制と民主制と自治制の3つの勢力争いが土台としてあるのですが、一番は人間模様。策を弄したり、裏切りや愛憎もありと、多種多様な生き様はすごいと思いました。
ただ戦争物でもあるので、主要キャラも死んでいきますし、というか最後には主役(2人います)も死んでしまうので、人死にが苦手という方にはお勧めできません。菜花も人死には苦手ではあるのですが、戦争物で死人が出ないことほど不自然なものはないので、こういうお話ではOKです。
だが、あえて言おう。ジークフリード・キリヒアイスは早死にしすぎだったと!!
あーん、ジーク好きだったのに(泣)
銀英伝はコミックでもアニメにもなっているので、小説はちょっとと言う方はこちらをご覧になってもよいかと思います。どちらも質の良い作品です。
それから同じようなスペースオペラ物で『タイタニック』という作品がありますが、確か完結していません、銀英伝を読んでからこっちを読むと、やはり銀英伝の焼き直し的な印象がぬぐえないので、興味がある方は、という程度のお勧めとなります。
主人公の政治に対しての考え方と言うか権力者に対しての反応とかが、二番煎じに思えてしまうんですよね・・・。この辺は、田中氏の作品ではどれでも似た部分があるのでしょうがないと言えばしょうがない。
他のお勧めはアルスラーン戦記、薬師寺涼子の怪奇事件簿、創竜伝です。この作者の中では横道な作品ですね。ただどれも完結してないのが痛いところ。そして新刊発行のペースがすごく遅い。薬師寺は1話完結なので、初めて読んでみようと思うなら手に取りやすいかと思います。
アルスラーン戦記と創竜伝もすごく面白いのでお勧めなんですが、最近続きが出てないのがネックです。
上記以外も色々と作品がありますので、ご興味のある方はお手に取って頂けたらと思います。
中国物とかも書かれていますが、意外と読みやすかったですよ。立ち読みしただけですが(苦笑)
『下り立ち植ゑし』のり
リンダ・ハワードを紹介いたします。お名前の通り、外国の作家さんです。ちなみにハーレクイン系。
一時期読み漁った方です。今は離れてしまったのですが(苦笑)
シリアス系がお得意の方なので、主人公が虐げられつつも、最後にはハッピーエンド、と言う結末がお好きな方にはお勧めです。ただ性描写が結構ガッツリ目なので、苦手な方はご注意ください。
ヒロインは色々タイプがありますが、ヒーローは結構似通っているかも。ハンサムでがガタイがしっかりしているワイルドタイプ。ワイルドにも色々種類がありますから、全部が同じではないですのでご安心を。
菜花のお勧めは『心閉ざされて』、『あの日を探して』、『Mr.パーフェクト』です。
最初の2作品はシリアス系、最後がコメディです。
二度目のおになります。・・・う~ん、どうしましょうか。再びの小野不由美にいたしましょうか。
前回のときは、リライトのリの字もないときで『新作に関しては色々憶測が飛んでいて、外国のインタビュー誌に少女向けのホラー小説を書きなおしているという情報もありますが、真偽ははっきりしません』ってことを書いていました。
石の上にも三年と言いますが、待てば叶うものがあるのですね。リライトという大幅に加筆修正された形でファンの期待に応えて下さいました。
リライト版には含まれませんでしたが、『悪夢の棲む家』のコミカライズ化もありましたしね。
ティーンズ版のコミックが終了した時点で、原作での動きは終わった、と思っていた身には嬉しいことです。
もしかしたら10年後には、ゴーストハントの新作発行が叶うかもしれませんね(笑)今年は小野主上は新作ラッシュのようですから、この流れがこのまま続くことを願います。
さて、リライト版の感想を少し。一作品ずつするには時間が掛かるので、総じて感じた印象を。
まずは作品のストーリー展開が原作よりもさら複雑になり、お話しが二転三転したというところ。心霊物というよりはよりミステリー色が強くなったという印象。ミステリー好きなので、構いませんが。
あとは情景描写が増えていたりして、物語に重厚感がでたと思います。
キャラに関していえば、真砂子の印象がだいぶ変わったかな。ティーンズでは文章量の関係上削らなきゃいけない部分だったのだと思いますが、正直ナルが認めるほどの能力があるの? と思うほど、視れない場合が多かったですが、因縁のある霊に対してのすごさがわかるのはリライト版ならではかと思います。これならナルが本物というのもわかります。
それ以外は特に覚えてないかな・・・。
リライトを読み終わって久しいので、だいぶ記憶が薄れています(苦笑)
あ、そういえばコミカライズ版、広田氏がどんな人物になっているかと思って初回だけ雑誌を購入してみました。WHのイラストのイメージがあったので、短髪黒髪に最初は戸惑いましたが、剣道をやっていることを考えるとこういう感じでもいいのかな・・・と思いました。
と、というとあまりいないのですが・・・、J.R.R.トールキンをご紹介しましょうか。
『ロード・オブ・ザ・リング』、と言ったほうが通りがよいかもしれませんね。3部作の映画はすごく評判になりました。かくいう菜花も、映画から小説へ行った人間です。
小説を読んだことがある方ならわかるかと思いますが、『ロード・オブ・ザ・リング』もとい『指輪物語』ですが、最初の1冊目を読みきれるかどうかで、この作品を読み続けられるかどうかが決まると言っても良いでしょう。
なぜかと言うと、最初の1冊目で主人公の種族であるホビットの長い歴史が語られるので、実際の物語にいくにはすごく時間が掛かるのです。菜花も、実は映画が評判になる前に1巻目を手にしていたのですが、延々と続く歴史に挫折した過去があります。その後、映画の1部を見てから、本を読破できましたが。
逆に言えば、1巻を過ぎれば物語りは面白いです。
この物語は、人間だけでなくエルフやホビットといった種族が出てくるので、その種族ごとの特徴を読むのも楽しいと思います。
この作品は、小説でも映画でも、どちらでも好きな方を選んで読んで、見てくださればいいと思います。
ひというと、樋口橘かひかわきょうこかな。他に氷室冴子もいるけど、この方は亡くなった時に番外でやりましたしね。東野圭吾は、ガリレオシリーズ以外は後味悪いのばかり読んだので、この方の作品は苦手です。
ここでは、ひかわきょうこ氏をご紹介しましょうか。
主に、白泉社系の雑誌、LALAやメロディに掲載されている漫画家さんです。漫画家歴に対して、作品数は少なめな気がしますが、どの作品も大好きです。初期作品の絵柄やお話しの舞台とかは、やはり時代を感じますけど(苦笑)
最近は新作の出るペースもゆっくり目ですが、どの作品も丁寧なストーリー作りで、登場人物も話が進むごとに成長を見せていくので、どの作品もお薦めです。
この方の作品で、初めて嵌ったのが『彼方から』です。もー、イザークが格好よくて!(←)
この作品を出発点に、それまで出た作品を全部読みつくしました(笑)他には『ちょっとフライデイ』、『女の子は余裕』が特に好きです。単発の作品で『雪のスクリーン』というのがあって、時々読み返したくなるんですが、文庫に掲載されなくてちょっとショックです~コミックは本を整理したときに手放してしまったので。
この方の作品と言うと、ファンタジーのイメージが強いかもしれませんが、初期の頃は普通に学生の恋愛物も書かれています。それでもこの人らしさの雰囲気のある恋愛物です。
私としては、恋に恋してるんじゃないの?という、青ーい春ですね~と言いたくなるような恋愛物は苦手なので、ひかわ氏の描かれる恋愛はどれも読みやすくて好きです。
結論を言うと、どの作品もお薦めなので、機会があれば読んでください、ということです。
ろ、というとあまりいないのですが、J.K.ローリングを。いわずと知れた、ハリーポッターの作者ですね。正直、ご紹介するには、菜花はシリーズ全作を読んでないので紹介しきれないのが本当のところですが(苦笑)
この本を読んだのは、やはり映画がきっかけです。この間、シリーズ最後の物語が終わりましたね。菜花が嵌って読んだのは、確か不死鳥の騎士団まででしたか。
色々ここに書く必要がないほど、世間で話題になっていますので、ストーリーについては割愛します。本を読んでなくても、映画や何やらの宣伝で、ある程度のストーリーはわかると思いますので。
もしまだ読んでない方がいたら、児童文学というくくりではなく、ファンタジーとして読んでくださいね、ということでしょうか。
菜花は児童文学というくくりの小説として読んでいたので、普通に人が死んでいくので吃驚しました。ストーリー的にいえば、登場人物の誰も死ぬことがないということはありえないのですが(苦笑)児童文学じゃなく、普通のファンタジーのカテゴリーだったら気にしなかったと思います。
確か、炎のゴブレットくらいから主要な登場人物の中から死んでいく人が出てきましたよね。一番最初に死んだのが生徒だったのが一番の衝撃で、もしかしたら思い違いかもしれませんが菜花が把握した死はこれ、続きを読まなくなった要因でもあります。
菜花は子供に読んで欲しいから児童文学というのだと捉えています。子供向けというと、勧善懲悪的な単純な物語が多く、それだと大人にはもの足りない部分が多い。ですがハリーポッターシリーズは児童文学の粋をこえた、大人でも読める作品であると話題で人気がでました。
それでも、大人でも読めるけど、児童文学と言うからには子供向け、なはず。
だから子供向けなのに、こんなにリアルな感じに人が死んじゃっていいの?というのが、菜花の考えです。もっとも、最近の子供向けって、人の死を簡単に扱っている気がしますから、この考え方のほうが古いのかもしれませんが。う~ん。児童というと小学生以下ですから、小学生を持つご両親が是とすれば、読んでかまわないのでしょうが・・・。
あくまで菜花の意見ですが、ハリーポッターシリーズを児童文学として読むのは抵抗あります。ただし普通のファンタジーとしてなら、素直に面白いですし、読み応えがありお薦めです。
過去の履歴を見ると、なんと今年初(!)の雨触れ歌になります。楽しみになさっていた方がいたかどうかはわかりませんが、途中停止してすみません。裏のBlogはただでさえ更新がないのだから、これくらいは頑張らないと。
さて気を取り直して、もですね。菜花が読んだことのある人では、森博嗣、森岡浩之、森生まさみ、森永あいでしょうか。もうちょっと古い人だとモンゴメリですね。同じく森鴎外とか思いつくけど、はははっ読んだことねーぜ、日本文学(威張るな)
えーと、ここではちょっと大穴を狙って、モンゴメリにしましょうか。正確にはL・M・モンゴメリ(ルーシー・モード・モンゴメリ)、ってフルネームは菜花も初めてしりました(苦笑)エミリーかと思ってたら、それは違う作品の主人公だった。
読んだことありますか、というか作者名を聞いて作品を思いつく人ってどの位いるんでしょう。作品は世界的に有名な作品。『赤毛のアン』です。
本を読んだことがなくても、アニメとかでちょっとは見た、聞いたことはあるかと思います。なつかしのアニメとかで、流れることも多いですしね。世界名作劇場でしたか。
この『赤毛のアン』シリーズ、いわゆる『アン・ブックス』ですが、トータルでは結構な数がありまして、最後の巻はアンの子供世代のお話です。『アンの娘リラ』と言いまして、菜花が一番好きな作品だったりします。
時代背景を写してか、子供たちが戦争へ出兵するお話しもあり、戦死した子供、逆に無事に生き延びて戻ってきた子供と、シリアスなエピソードも多いです。最初のアンが男の子と間違えてマリアとマシューの家に引き取られ、空想好きな女の子として成長していくお話しからすると、そのギャップは結構なものかと。
もっとも、シリーズを全作読んでいくと、アンの人生も山あり谷ありで、幼馴染(?)になるのでしょうかギルバートと、アンの赤毛をにんじんとからかった少年です、と結婚するのも紆余曲折がありましたし、最初の子を死産してしまったというのも、完全なる幸せとは言えないでしょう。でも、その傷があるからこそ、現実味があるともいえるのではないでしょうか。
すべて順風満帆、ハッピーハッピーなお話しって、勢いよく読んでいるときはいいけど、ふと我に返ると、こんな人生あるわけないじゃなん、となってしまうと思うのです。人間って程度の違いはあれ、挫折を経過して生きているはずだから。
現実逃避のために幸せなお話しが読みたいって人以外は、まったく瑕疵のないお話しはつまらないと感じるんじゃないかと。それは捻くれた人間の考え方だといわれたら、反論できないのですけどね。ええ、菜花は捻くれた人間ですとも!
あとはなんとなくですが、モンゴメリがアン・ブックスを書いているときの精神状況も作風に影響してるんじゃないかなぁ~とも考えてます。
赤毛のアンが人気過ぎて、どこにいってもアンは、アンは、といわれたらしいのですよね。アン以外のお話も書いてるのに、と。それが作者としてはちょっと負担だったらしいということを、小耳に挟んだことがあります。続編を望まれたから、作品を書き続けた面もあったようです。
さらにご本人もご主人が鬱病であったり、最終的には自分も鬱病を患ったりと、ただただ幸せなお話を書き続けるには辛い部分もあったのではないかと。
このお話しは、意外と大人になったらシリーズで通して読んでみたら良いじゃないかと思います。多分、中高生では『赤毛のアン』、『アンの青春』か、せいぜい『アンの愛情』あたりで止まってしまう気がします。大人であれば、逆に愛情以降の作品がお勧めだと思います。
まぁ、あくまで菜花の感想ですので、絶対ではありませんけど・・・。もし、何か名作物を読んでみようかと思った時にでも手に取っていただければ、と思います。
ダ・ヴィンチ 12月号 平成22年12月6日発行
悪霊シリーズが発売されたのが1989年。実に20年以上前です。雑誌には、作品が発売されてから今までの時代背景が対比表があり(P14、ダ・ヴィンチ12月号より。以下ページ数のみ表記)、昭和の香りが色濃く残る平成1年から、今はすっかり昭和という色が払拭された平成23年。思えば遠くまで来たもんだ・・・、とつい黄昏にくれてしまったり(笑)
『「ゴーストハント」シリーズ復刊! 先ごろ発表されたこのニュースに、耳を疑った読者も少なくないだろう。(P17、1段目)』
という記事から始まる、ロングインタビューの記事。まったくだ!と同意した人は菜花だけでなく、多々いらっしゃるはず。特にファン歴が長ければ長いほど、感慨は深かいだろう。
以前、海外でのインタビューで、『昔書いた少女向けのホラー小説の手直しをしている』と答えていると話題がボウフラのごとくにわきかえり、もし本当だったらいいのにな・・・、というファンの消極的な願いを残し、いつの間にか沈静化していましたが。コレの事だったんですね~一喜一憂してた人はことさら嬉しいでしょうね~菜花はインタビュー記事が載っている媒体が分からず、本文どころか翻訳文すら眼にしたことがないので、へぇ~で終わらしていましたが。ちなみに、その記事を実際に読んだ人はいるのでしょうか。
さて、ロングインタビューですが、当時の執筆状況等を知ることができ、想像や推測していたのと重なるところに、ああやっぱりと頷くことしばしば。
シリーズを出し直すという話は何度か出ていたらしいのですが、現実に至らずに終わってしまったのは、一読者にはわからない、出版社側の思惑とかもあったのでしょう。話が出るたびに書き直しをしていたそうで、小野氏のほうは前向きに検討していたと思うんですが。そんなこんなで、読者にはわからない紆余曲折の末、リライト版が発売されるに至ったそうです。
こうして残念な結果が続いたことで、原作が手に入りにくい状況が思いのほか長い期間、多くのファンがコミックを読んで無聊を慰めるしかなかった。このまま永久凍土になるんだろうと密かに考えてましたよ、菜花は。その事情は小野氏も知っており、憂いていらしたようで、今回のリライト版はコミックのイメージを意識した作品になっているらしい。
『「今回の完全版はいわばコミック版のノベライズのようなもの。いなださんが抽出してくれた要素をもとに、あらためてストーリーを膨らませました。原作が手に入りにくかった時代、コミック版こそが唯一の『ゴーストハント』だった。作者にとっても読者にとっても、コミック版抜きにこのシリーズは語れないんです」(P17、3-4段目)』
ちなみに、悪霊シリーズの発端が『霊能者の戦隊もの』だったことに思わず噴出し、そして某サイトのお話しを思い出した方も多いのではないでしょうか。すごいなHさん、主上と発想が同じだよ!(笑)
ついでに当初は、ナルと麻衣とぼーさんの三角関係にする予定だったそうですが、早々に諦めたそうです。・・・・・・うん、諦めてくれて良かったかな。ナルの性格からして、その設定はちょー微みょー
今は比較的縛りの少なくなった(と思われる)ライトノベルですが、悪霊シリーズが刊行された当時はもっときつかったらしい。小野氏があんな文体であの程度の文章に抑えるんだから、新人だったというのもあるのでしょうが、結構厳しかったのでしょうね。
『「当時の少女小説にはルールがいっぱいあったんです。女の子の一人称小説で、なるべく難しい漢字は使わない、少ないページ数で収める、というような。特に恋愛小説であることは絶対条件だったんですが、私はもともと恋愛を書くのが得意じゃない」(P18、3段目)』
十二国記や屍鬼を読むとそのギャップに唖然としてしまいますからね~(苦笑)リライト版は、十二国記等のファンでも違和感なく読めるような文章になっているそうです。悪霊のファンである自分にとっても、それはありがたい。
『1989年、シリーズ第1作にあたる『悪霊がいっぱい!?』が刊行された。当時は日本ホラー大賞も、角川ホラー文庫もいまだ存在していなかった時代。ホラーに対する一般の理解も、十分なものとは言えなかったようだ。
「実はシリーズ第2作(『悪霊がホントにいっぱい!』)の原型に当たる作品を先に書き上げていたんです。それが怖すぎるという理由で没になってしまった。ホラーを書いているのに怖いのが駄目ってどういうこと、と呆然としました。当時は『女の子は怖いものが苦手』というのが大方の意見だったんです。」(P18、5段目。P19、1段目)』
わかっていませんね、当時の編集部。女子は「きゃー怖い」とか言いながら、眼を覆った手のひらの指の隙間から、その怖いのを覗く生き物ですよ。
『そして2010年。シリーズ完結以来約18年の時を経て、渋谷サイキックリサーチがわたしたちの前に帰ってくる。リライトされた完全版は、旧シリーズの雰囲気をそのまま残しながらも、大人の読者の鑑賞にも堪えうる、極めてクオリティの高い長編ホラー小説に仕上がっている。
「文章はもちろんですが、エピソードや構成も結構いじっています。当時はページの都合で、本来なら二転三転させるべきストーリーを、一転しかさせられなかったりした。今回やっとあるべき状態にすることができました」
エピソードが細部まで書きこまれた結果、ホラー小説としても恐怖度も格段に高くなっている。
「あらためて読み返してみると、旧版ではあまり怖いシーンって書いていないんです。怖いシーンを積み重ねるより、ネタそのものの怖さ重視、みたいな気分があったんでしょう。そのへん、時間が経って書き方が変わったと思います」(P19、5段目。P20、1段目)』
本来あるべき状態に戻ったというリライト版。怖さも増量されたというので、すごく楽しみです。菜花は原作を読んで怖いと思ったことはないので。小野氏も言っていますが、ネタとしては怖いんだろうけど、そんなに怖いシーンと言うのは少ないですよね。ウラドは結構怖い方だと思うけど。
基本、フィクションはフィクションとしてしか捕らえないようにしてるんですよね。何でもかんでも怖がってたら、生きていけませんもん。フィクションなんかより、ノンフィクションの方が何倍も怖いから。
『安く諸』のく
知名度というか、ここをご覧になっている方にとっては、くらもちふさこやCLANPのほうが馴染みがあるかもしれませんが、今回は栗本薫氏を。
去年、お亡くなりになられました。まだ57歳と、これからも活躍を期待できた方でしたのでとても残念です。
菜花がこの方の作品を知ったのは『グイン・サーガ』です。絶筆となってしまい、完結することはありませんが、完結せずともすでに100冊を越える大長編です。恥ずかしながら、菜花がきちんと読んだのは30~40巻くらいまでですが。あとは書店で見かける新刊本をぱらみするだけ。
ファンタジーなんですが、スケールが壮大なうえに、なんとういうか独特の古風(?)な口調なのが少々馴染めず、読み続けられなかった理由のひとつです。中学生にあの文章は少々荷が勝ちるかと。ぶっちゃけ、壮大すぎて菜花の脳みそが足りなかったんじゃないかというのは、言わぬが花なのです・・・(黙)
他には『魔界水滸伝』を読みました。あまり確かな記憶ではないんですが、もしかしたらこの作品で初めてびーえる的な関係のカップルを読んだような気がします。もっともクトゥルー伝説や日本神話などを絡めたストーリー展開に、やっぱり脳みそ飽和状態で、あまり男同士のうにゃうにゃは気にならず、ほぼスルーしてました(笑)
こちらも完結されずに終わってしまったはず。
作者ご本人が亡くなってしまうというのは、本当に残念なことです。未来の可能性がゼロになってしまった、ということですから。死とは、無情なものです。
ご本人の執筆状況とか、出版事情で続編が出なくなってしまう小説やコミックは沢山ありますが、それでも作者が生きていれば続きが出る可能性はゼロではないのですから。
栗本薫氏のご冥福をお祈りします。
す、といえばとっさに思い浮かぶのは須賀しのぶ氏です。
ちなみにデビュー作から知ってます。ちょうどコバルト雑誌を買っていた頃にデビューされたんですよね。そしてデビュー当初から、ちょっとコバルトの嗜好からは外れた作品でした(苦笑)最近は段々と別の書籍でも出ているみたいで、さらに趣味に突っ走った作品を書かれているみたいです。
作品をご存知の方は分かると思いますが、ファンタジーだろうと現代物だろうと、とりあえずいろんな意味でバトルってます、須賀氏の作品。
コバルトで眼にする機会が少なくなるのは寂しくもありますが、この方が好んで書く作品の系統からすると、コバルトの枠では許容量オーバーで折角の持ち味が失われるくらいなら、とも考えます。
ただ、思いっきり趣味全開のお話は、菜花にはコア過ぎて少々ついていけそうにないのが残念なところ。読んだことはないのですが、あらすじを見る限りそんな感じで。でも不人気でせっかくのお話が途中で打ち切りになっちゃうのは残念ですしね~その辺のバランスが難しいですね。書きたいものを書けばいいっていうものではないから、商業誌は。
絶対、ウキウキどきどきな恋愛物は無理だろうし。恋愛物が書けないとは言いません。でも、恐らくこの人が書くなら戦時中の軍部がらみや、策謀いっぱいの政争に翻弄されるカップルとか書かせたら、ものすごく焦れに焦らしてくれて、これぞ須賀しのぶの真骨頂!な感じで(あくまで菜花の感想です)
『流血女神伝』とか、ファンタジーですがそうだと思うんですよね。でも恋愛・・・、恋愛かぁ~最後カリエとエドがくっついたけど、一般のコバルト読者が望むような感じの恋愛はしてない気がする・・・。
直近でいうと、『アンゲルゼ』も本来は5冊のところを4冊に縮めたというし。菜花は好きでしたが、・・・ちょっと軍隊とかグロ描写が多かったか?でも、エピソードを削られてもきっちりと最後を違和感なく纏め上げたのはやっぱりすごいなぁと。それに、4冊で終わってしまったおかげ(?)で、こぼれ話的な番外編の同人誌を出してくれたというのもありますし。それも2冊も。思わずニヤニヤして読んじゃった。
大分昔の作品になっちゃうんですけど、『キル・ゾーン』シリーズがこの人に嵌った作品です。思いっきり、軍隊だし戦争して血しぶきあるし、ゲリラ戦やら捕虜やら人死に一杯で、人によっては好悪が分かれるかもしれませんが。もうすでにこの人の方向性が垣間見える作品(笑)
このシリーズから派生したもので『ブルー・ブラッド』シリーズという作品があるのですが、コバルト本でここまで素晴らしいばかりの裏切り行為を読む事になるとは思いませんでした(褒めてます!)「裏切りとかって良いよね、フフフ」とか言っていた友人に、「絶対気に入る、読めー!」と『キル~』シリーズをすっ飛ばして押し付けましたところ、見事に嵌りましたよ、ヤツは(笑)
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